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インプラントのご相談

骨が足りない方へのインプラントが可能

骨が足りなくてもインプラントは可能?

当院では、以下のような患者様も多くいらっしゃいます。

難症例のため、治療が困難と言われた方
インプラントを入れたが、痛みが残っている方
インプラントが抜けてしまった方

これは、

インプラントを埋入する箇所の骨が足りていない

ことが原因である場合が多くあります。
当院では、骨移植や骨造成といった特殊な術式を用いることでインプラントが可能になる場合があります。
これらは非常に難易度の高い治療です。

当院で行う骨が足りない方へのインプラント

インプラントの傾斜埋入

従来のインプラントはアゴの骨に対して垂直に埋め込まれることが当たり前でしたが、傾斜埋入は、斜めに埋め込んだインプラントで義歯を支えることを可能とする治療法です。
埋め込む位置や角度の計算が複雑になるため、高い診断力と技術力が求められる治療法といえます。
事前に歯科用CTで骨の状態を把握し、徹底的なシミュレーション、埋入する技術がないと行えない高度なインプラント技術です。
※なお、アゴの骨が全体的に薄くなっている場合には適用できません。

インプラント傾斜埋入のイラスト

当院で行う骨が足りない方への骨移植・骨造成

サイナスリフト(上顎洞挙上術)

サイナスリフトとは

サイナスリフトのイラスト

サイナスリフトは、上顎の奥歯にインプラントを埋め込むにあたり、土台となる骨の量を増やす治療法の一つです。
サイナス(上顎洞)とは上顎内部の空洞のことです。上の奥歯を失ってしまうと、このサイナスと呼ばれる空洞が拡大し、結果的に上顎の骨が薄くなってしまいます。こうなると、インプラントを埋め込むのに十分な骨の厚さを確保することができません。

サイナスリフトは、このように骨が薄くなってしまった場合に、外科手術によって歯肉を切開し、空洞の拡大した部分に移植骨を入れて埋めていく骨造成法です。手術から3~6ヶ月ほどで、移植した骨が完全に自分の骨となり、インプラントを埋め込むことが可能になります。

サイナスリフトが適用されるケース

歯を支える骨を歯槽骨(しそうこつ)といいます。歯周病が進行したり、抜歯を行って空洞ができたりすると、歯槽骨の吸収という現象が起こり、歯を支える部分の骨が薄くなってしまいます。インプラントを埋め込むには、理想的には10mm以上、最低でも5mm以上の骨の厚みが必要とされています。これを下回る薄さになってしまった場合、従来はインプラント治療を諦めるしかありませんでした。
現在では、様々な骨造成治療が開発されてきたため、歯槽骨が薄くなった患者さんにもインプラント治療を適用することができるようになりました。中でもサイナスリフトは、骨の厚みが3~5mm以下と特に薄いケースや、多数の歯を失ってしまっているケースで適用される骨造成法です。外科手術による骨への侵襲(手術が与える影響)は大きいですが、かなり骨が減ってしまっている状態からでも再生できるのが魅力といえます。
なお、歯槽骨の欠損がそこまで進行していない場合は、ソケットリフトやその他の骨造成術が検討されます。

  • サイナスリフトのCT画像
  • サイナスリフトのCT画像
  • サイナスリフトのCT画像

サイナスリフトの治療手順

サイナスリフトは、上顎内部の空洞(上顎洞)に骨を造成することを目的とした治療です。ソケットリフトが歯の生えていた部分からアプローチするのに対し、サイナスリフトは歯の生えていた部分の側面の歯茎からアプローチします。
手術ではまず、上顎の歯肉の側面を切開し、歯槽骨を露出させて、骨の表面に小さな窓を作ります。窓を開くと「シュナイダー膜」と呼ばれる粘膜が露出するので、これを慎重に剥がしていき、空いたスペースに人工骨や他の部位から採取した自家骨などの移植材を埋めていきます。十分な量の骨を埋めたら、歯肉を縫合し、そこから数ヶ月の安静期間を置くことになります。なお、手術後の痛みはほぼなく、腫れはあっても3~4日で引く程度です。
安静期間を経て、埋め込んだ移植材が完全に自分の骨として定着すれば、あとは通常のインプラント手術と同様の手順でインプラントを埋め込むことができます。

サイナスリフトの手順のイラスト

サイナスリフトのメリットとデメリット

【サイナスリフトのメリット】

サイナスリフトは、同じく骨造成術であるソケットリフトと比べて、より広範囲にわたって骨を造成できるという利点があります。骨の厚みが3mm以下などかなり薄くなっている場合や、多数の歯を欠損してしまっている場合に有効な治療法です。また、外科的に歯肉を切開して施術するため、術野がはっきりと見やすく、粘膜の損傷などのリスクを低く抑えられるという利点もあります。

【サイナスリフトのデメリット】

一方、外科手術の範囲がソケットリフトと比べて広いため、そのぶん患者さんの負担が大きくなることはデメリットといえるでしょう。また、骨の造成に3~6ヶ月と長期の期間がかかることも欠点といえます。なお、これはインプラントの埋め込みが可能になるまでの期間であり、その後、埋め込んだインプラントが骨と癒着するまでにはさらに数ヶ月の期間がかかりますので、トータルの治療期間は1年近くになります。

ソケットリフト

ソケットリフトとは

ソケットリフトは、上顎の奥歯にインプラントを埋め込むにあたり、土台となる骨の量を増やす治療法の一つです。 オステオトームという器具を使用するため「オステオトーム・テクニック」とも呼ばれています。
上の奥歯が生えている底には、上顎洞と呼ばれる空洞があります。歯周病が進行して抜歯になった場合などは、この上顎洞が拡大し、底が下がってきてしまい、歯が生えていた位置のアゴの骨の厚みが失われてしまう現象が起こります。この場合、そのままでは十分な骨の厚さが確保できないので、インプラントを埋め込むことができません。
ソケットリフトは、このように上顎洞の底が下がってしまった場合に、外科手術によって底を押し上げ、上から移植骨を入れて埋めていく骨造成法です。骨の造成と同時にインプラントを埋め込むことも可能になるので、同じ骨造成術であるサイナスリフトよりも短期間でインプラント治療を終えることができるのが特長です。

ソケットリフトが適用されるケース

歯を支える骨を歯槽骨(しそうこつ)といいます。歯周病が進行したり、抜歯を行って空洞ができたりすると、歯槽骨の吸収という現象が起こり、歯を支える部分の骨が薄くなってしまいます。インプラントを埋め込むには、理想的には10mm以上、最低でも5mm以上の骨の厚みが必要とされています。これを下回る薄さになってしまった場合、従来はインプラント治療を諦めるしかありませんでした。
現在では、様々な骨造成治療が開発されてきたため、歯槽骨が薄くなった患者さんにもインプラント治療を適用することができるようになりました。中でもソケットリフトは、歯槽骨の吸収がそれほど進んでおらず、3~5mm程度の厚みが残っている場合に適用される骨造成法です。適用できる患者さんは限られていますが、外科手術による骨への侵襲(手術が与える影響)が小さく、また短期間でインプラント治療が完了するという利点があります。
なお、歯槽骨の欠損が著しい場合はソケットリフトは適用できないため、サイナスリフトやその他の骨造成術が検討されます。

ソケットリフトの治療手順

ソケットリフトは、下がってしまった上顎洞の底を再び押し上げ、そこに骨を造成することを目的とした治療です。サイナスリフトが側面の歯茎からアプローチするのに対し、ソケットリフトは歯の生えていた部分から垂直な向きにアプローチします。抜歯直後に行う場合、その穴から直接アプローチすることもあります。
手術ではまず、ドリルで慎重に歯槽骨を掘り進み、上顎洞の底の1mmほど手前でドリルを止めます。そして、「オステオトーム」という棒のような専用器具を用いて、小さなハンマーで叩くようにして骨を押し上げていきます。これにより、下がっていた上顎洞の底面と粘膜が持ち上がっていきます。底面が持ち上がったところで、人工骨などの移植材を埋め、インプラントの埋め込みに必要な骨の厚さを確保します。
ソケットリフトの場合、手術と同時にインプラント体を埋め込むのが一般的です。この場合も、インプラントが骨と癒着するまでには、通常と同じく数ヶ月の期間がかかります。

ソケットリフトのメリットとデメリット

【ソケットリフトのメリット】

ソケットリフトは、同じく骨造成術であるサイナスリフトと比べて、外科手術が小規模で済むため、患者さんへの負担が少ないという利点があります。また、骨の移植と同時にインプラントを埋め込むことになるので、治療期間はサイナスリフトと比べて大幅に短縮することができます。

【ソケットリフトのデメリット】

一方、ソケットリフトは適用できるのが狭い範囲に限られ、多数の歯が欠損しているような場合には用いることができません。また、切開を伴わない暗視下での手術になるため、歯科医師の技量によっては、粘膜を損傷してしまうなどのリスクも存在します。