ネット予約
インプラントのご相談

インプラント1回法と2回法の流れと比較について

インプラント手術には1回法と2回法という手術方法があります。
どちらの手術を行っても、インプラントの仕上がりに差はありませんが、患者さんの骨の状態やお口の中の状態によってどちらの手術が良いか決めていきます。
それでは1回法と2回法ではどの様な流れになっていて、メリットやデメリットはどの様になっているのでしょうか?
気になるインプラント手術の1回法と2回法について比較してみました。

【インプラント1回法の流れ】

  • STEP1
    • 麻酔をして歯ぐきを切開していきます。そしてインプラントと同じ長さや太さに合わせて、ドリルで骨を削っていきます。
  • STEP2
    • インプラントを骨に埋め込んでいきます。この時インプラントの頭の部分は歯ぐきの上に出しておきます。
  • STEP3
    • インプラントの部分は歯の根の部分の役割で、その頭の上に土台の役割をするアバットメントをつけていきます。(この時定着するまでの間、仮のアバットメントの場合もあります。)
  • STEP4
    • インプラントが骨としっかり定着するまで期間をおきます。(個人差はありますが、3か月~6か月程度)
  • STEP5
    • インプラントが定着したら型取りをして被せ物を作製します。被せ物をつけて、噛み合わせを確認していきます。

〈インプラント1回法の際のインプラントの種類〉

1回法の際のインプラントの種類は土台が一体になっている1ピース型とインプラントと土台になる部分が分かれている2ピース型があります。

【1ピース型インプラントのメリット】

  • 簡単な構造な為、費用を抑える事が出来る。
  • インプラントと一体化しているので強度に優れている。
  • インプラント体に直接被せ物をするので治療期間が少なく済む。

【1ピース型インプラントのデメリット】

  • 将来的にインプラントの設計が変更しにくい。
  • 土台となるアバットメントにトラブルがあった場合にはインプラントごと治療しなければならない。
  • 骨の量が少ない場合に、土台となるアバットメントで角度を調整する事が出来ない。

お口の中の環境が変わった際にも対応しやすいのは2ピース型です。
日本国内でも約30種類以上のインプラントが使用されており、様々な特徴があります。

種類が違うインプラントではメインテナンスをする際にも方法が変わってくる事があるので、転居などをする可能性のある方は一般的に普及しているインプラントか確認しておくと安心です。

【インプラント1回法のメリット】

メリット① 歯ぐきの切開が1度のため、患者さんの負担が少ない。
メリット② 2回法に比べて治療回数が少ない事が多い。

【インプラント1回法のデメリット】

デメリット① 十分な骨の量が必要になってくるため、お口の状態によっては1回法が適応する事が出来ない。

デメリット② 骨移植をした場合などに感染のリスクが高い。

【インプラント2回法の流れ】

  • STEP1
    • 麻酔をして歯ぐきを切開していきます。そしてインプラントと同じ長さや太さに合わせて、ドリルで骨を削っていきます。
  • STEP2
    • インプラントを骨に埋め込んでいきます。この時インプラントの頭の部分には蓋となるカバースクリューをつけてインプラントと骨とが定着するまで歯ぐきの中で期間を置くので、歯ぐきを縫合していきます。
  • STEP3
    • インプラントが骨としっかり定着するまで期間をおきます。(個人差はありますが、3か月~6か月程度)
  • STEP4
    • インプラントと骨が定着したら、歯ぐきを切開して土台となる役割のアバットメントをつけていきます。
  • STEP5
    • 切開した歯ぐきの状態が落ち着くまで期間を置いて型取りをして被せ物を作製していきます。被せ物をつけて噛み合わせを確認していきます。

〈インプラント2回法のメリット〉

メリット①  インプラントが適応の場合、多くの症例で適応する事が出来る。
メリット②  歯ぐきを閉じてインプラントの定着を待つため、感染症の発生リスクが少ない。

〈インプラント2回法のデメリット〉

デメリット① 歯ぐきを切開する分患者さんの負担にはなりますが、局所麻酔をして痛みが無い様にして治療していきます。

デメリット② 1回法に比べて治療期間は長くなります。

【1回法と2回法の違い】

  • 大きな違いはインプラントを埋めて、定着を待っている間の期間に歯ぐきを閉じるか、歯ぐきの上の土台の部分を出して定着を待つかが変わってきます。
  • 1回法は回数を少なくする事が出来るのですが、インプラントの定着を待っている間にインプラントに余計な力がかかってしまう事があります。

患者さんのお口の状態によってインプラントの手術法は変わってきます。
どちらの治療もメリットとデメリットが存在しますが、先生が適切に治療法を選択する事で安心してインプラント治療を受ける事が出来ます。

治療のデメリットはあらかじめ治療計画の際にしっかりと説明を受けて確認したり、定期的なメインテナンスで確認していく事で避ける事が出来ます。

歯を失ってしまった時の選択肢として、インプラントが気になっている場合には、相談をして自分にはどの様な治療をする事が出来るか確認してみるとインプラント手術が身近に感じる事が出来ます。

インプラントで快適なお口の環境を手にいれませんか?

  • -この記事を監修した歯科医-

    くろさわ歯科医院 副院長 前田 昌孝

    プロフィールはこちら

おすすめ記事