インプラントを断られた原因6つ

インプラントは虫歯治療や歯周病治療とは違い、お口の状態や全身の状態によってはインプラント手術を受けることが出来ない場合もあります。

そして、インプラント手術はお口の状況や全身状態が改善すると治療に移行することができる場合と絶対的にインプラントができない場合があります。

そこで今回はインプラントを断られる可能性があるケースとその原因について詳しくご説明します。

 

【絶対受けられない場合】

① 18歳以下の場合

永久歯は16歳程度ですべて生え揃いますが、あごの骨はまだ成長を続けています。

インプラントはあごの骨に埋め込む治療ですが、治療後にあごの成長によってはインプラントに不具合が出る可能性もあります。

この年代のあごの骨の成長は予測をすることが出来ないため、インプラントの失敗のリスクもあり、そのことが原因で18歳以下ではインプラントは出来ないケースが多いです。

歯科医院によって基準は違うことがありますが、20歳を目安にインプラント手術を受け入れている所が多いです。

 

② あごの骨に放射線治療をしている

放射線治療中は副作用として口内炎になりやすくなります。

また、唾液が減少してしまい、お口の中が乾燥してしまうと歯周病菌が繁殖しやすい状況にもなってしまいます。

放射線治療中は抵抗力も落ちているので、炎症を起こしてしまいインプラントが定着せずに骨自体に炎症を起こしてしまうリスクもあります。

そのため、インプラント治療とその後の管理が難しいので放射線治療中はインプラント治療をすることができません。

 

③ 重度の糖尿病の場合

糖尿病になってしまうと免疫力が落ちて抵抗力がなくなってしまい、細菌感染しやすい状況になってしまいます。

また、インプラントを埋め込んでも治りが悪く、インプラントが骨と定着しないリスクもあります。

血糖をコントロールすることができる程度でしたら治療することが出来ますが、1型糖尿病は血糖をコントロールする機能が破壊されている重度の糖尿病なので、インプラント治療をすることができません。

 

【条件付きでインプラント治療ができる可能性がある場合】

④ 重度の歯周病の場合

重度の歯周病は汚れが細菌のすみかになってしまい、その影響であごの骨が溶かされてしまう病気です。

重度の歯周病の場合には骨の厚みが少ない場合も多く、歯周病菌が多く、細菌感染してしまい、治療しても定着が悪かったり、インプラントの失敗のリスクも高くなってしまいます。

また、インプラント治療をしてもお口の中の汚れをコントロールすることが出来ないと歯周病に似た『インプラント周囲炎』になってしまい、インプラントの寿命を縮めてしまうこともあります。

そのため、インプラントをするには歯周病が安定していて、お口の中の汚れをコントロールすることができる状態になってからが適応です。

重度の歯周病の場合には、まずは歯周病治療をして毎日のセルフケアをできる様に習慣をつけることが必要です。

 

⑤ 骨の量が少ない・厚みが足りない方

インプラント治療はあごの骨にインプラントを埋め込む治療なので、支えになる骨の量は重要です。

歯周病が悪化していたり、歯が無い期間が長くなってしまうとあごの骨は刺激がなく、減少してしまいます。

インプラント治療をするには一定の骨の量が必要なので、あごの骨が少ないとそのままではインプラント治療をすることができません。

ただ、骨の量が不足している患者さんの場合には骨移植を行うことでインプラント治療が可能なケースもあります。

骨移植にも色々な方法があり、自分の骨を採取して移植したり、人工骨を移植したりする方法もあります。

骨移植に関しては、すべての歯科医院で行っているわけではないので、骨の量が足りなくてインプラント治療を断られた場合でも、骨移植を行っている歯科医院にセカンドオピニオンをすることで治療ができるケースもあります。

 

 ⑥ 噛み合わせに問題がある場合

インプラント治療は負担がかからない様に噛み合わせが重要です。

日常的に寝ている時に歯ぎしりをしていたり、食いしばりがある場合にはそのままではインプラントにも歯にも負担がかかってしまいます。

その場合にはマウスピースを使用して負担を軽くすることでインプラント治療をすることが出来ます。

 

【まとめ】

インプラントを断られてしまっても、条件付きでその問題が改善すると治療することができる場合があります。

その場合にはどの様に改善したら良いか治療計画をたてて、問題を改善してインプラント治療ができるような状態を目指していきましょう。

 

ただ、まだあごの骨が成長中であったり、放射線治療をしていたり、重度の糖尿病はインプラント治療をすることができません。

その場合には他の治療法を選択することになります。

どの様な状態がインプラントは絶対にできないか、もしくは改善して治療ができるかを把握して、インプラント治療を断られた場合でもインプラント治療が本当にできないのか検討してみてくださいね。